チン料理を食べた
義姉の家で食べれる美味しいミャンマーの家庭料理が楽しみというのもあって、最近はほぼ毎週末遊びに行ってる。
今週末遊びに行ったらチン料理が出てきた。
チンというのはミャンマー西部の山岳地域に住む少数民族で、義姉の旦那さんがチン族の出身。
チン族の人たちはミャンマー国内だとチン州やその隣のザガイン管区に多く住んでいて、国外だとインドやアメリカに多いんだって。インドは国境接してるから納得。
ちなみに「チン族」「インド」というと、村で初めての医者になるべく山を越えて鶏を担いでインドまで行ったDr. SaSaについてぜひ知ってほしい。
そんなインドに接してるチンだけど、物流の悪い山岳地帯のため油の値段が高く、料理はもっぱら茹でる煮るが基本らしい。
だからチン料理はとても質素でさっぱりしている。素材をしっかり味わう感じ。
ちなみにミャンマー料理(ビルマ料理)はとても油っこいし、なんならカレーは本体が油。
さて、そんなチン料理、今回いただいたのはこちらです。
おかゆ、茹で豚、茹で卵、トマトソース、バスマティライス
このうち特筆すべきなのが、写真右側の小鉢に入ったトマトソース。
普通ミャンマー料理で出てくるソースはガピなんだけど、海から遠い山岳地帯ではガピの原料の魚やエビが手に入らないからガピの代わりにトマトのソースを食べるんだって。
日本の二倍の国土のミャンマーだから、そりゃ所変われば食文化も全然違うよね。
ちなみにこのトマトソース、しっかり唐辛子効いてて辛かった。爽やかな辛さで、例えていうならタイのシーフードソースみたいな感じ。
一番奥に映ってるのがおかゆだけど、ご飯にかけて食べても、そのまま単品で食べてもいいらしい。
ご飯 on ご飯って変な感じだけど美味しかった。
茹で豚はさっぱりしてるけどちゃんと柔らかくて、味もしっかりついてて美味しかった。
ご飯が進む〜!!
それとは別に、ご飯の写真撮った後で鹿の干し肉を揚げも出てきたけど、こちらは揚げ物なのでチン料理ではなく、普通のビルマ料理らしい。
写真撮っておけばよかったけどご飯が美味しくてそれどころじゃなかったのよね。
ミャンマー料理は干し肉だったり揚げ物だったりが多いけど、これも電気の供給が安定しない頃に冷蔵庫や冷凍庫を使わずに食べ物を保存するための生活の知恵。
ちなみにしばらく前にミャンマーに遊びに行ったとき、義姉の旦那さんの両親が住む家を訪ねたんだけど、そこでもめちゃくちゃ美味しいチン料理をご馳走してもらった。
ヘルシーで美味しいチン料理だけど、あいにくバンコクでチン料理を食べられるお店はなさそう。日本にはあるのかな。
ミャンマー料理の概念が覆るので、チン料理、機会があればぜひ食べてみてください!